「鉄道模型」の世界 精巧なジオラマ 列車が線路を走る「音」も魅力 ハマりすぎて鉄道が“金を失う”道に (2023/02/01 18:47)

「鉄道模型」の世界 精巧なジオラマ 列車が線路を走る「音」も魅力 ハマりすぎて鉄道が“金を失う”道に (2023/02/01 18:47)

てつたまです。今回、野川キャスターは鉄道模型を長年広島で楽しんでいるファンの集いに参加してきたそうです。

【野川アナ】
「今回取材をさせて頂く広島鉄道模型友の会の皆さん。こちらで活動されてるんですけど、おおー!すごいですよ。既に皆さん趣向を凝らしたジオラマ、組み上げてらっしゃいますね」

広島鉄道模型友の会は、月に1度、広島市安佐南区の安東公民館で活動する鉄道ファンの集まりです。取材の日は総会が重なり、それぞれのメンバーが作った思い思いの鉄道ジオラマを組み合わせて、鉄道模型を走らせる 年に一度の一大イベントの日でした。

【野川アナ・広島鉄道模型友の会 坂本 工 会長】
(Q:化粧のファンデーションみたいな感じ?)「鉄橋がキレイなままだったので汚そうかなと思って。本当はもっと錆が垂れるんですよ。ボルトの所から。もっとデロデロになっているんですけど。キレイすぎるな」

何もなかった公民館の一室にわずか一時間ほどで、リアルな鉄道ジオラマが完成しました。
手塩にかけて作ったジオラマは、ただただ、すごいの一言です。

【野川アナ・広島鉄道模型友の会 坂本 工 会長】
「早速ね、この「やくも」が走って来ているわけですけど」「快走しております」「すごいですね。会員の皆さんが自分で作って?」「モジュール一つ一つの単位で、各会員が自分の好きな風景を作って。年に1回程度こうやって持ち寄って、実際につなげて車両を走らせるという」「ま、鉄道模型色々サイズがあるわけですけども、実は私物の鉄道の一つ持ってきたんですけども…」「227ですね」「227…いわゆるレッドウィングですね」

野川キャスターが持ってきたNゲージというのは、レール幅が9ミリで、150分の1スケール前後の日本で一番人気の鉄道模型です。友の会では、Nゲージのおよそ2倍、レール幅16.5ミリのHOゲージの模型を楽しんでいます。

【野川アナ・広島鉄道模型友の会 坂本 工 会長】
「大きい分、機関車とか車両とかのかっこよさってのが、より分り易くなると思います」「走ってるところを聞いてましてもね、あのジョイント音ですね。つなぎ目を通過する時の…いわゆるガタンゴトンですよ。あの音が聞こえてくるんですよね」「そうですね、音も大きいですからね。結構、魅力の一つだと思いますね」「この音を聞いてるだけでも、ご飯がいっぱい食べられそうな」「そうそう、中には酒が飲めるっていう人もいらっしゃいます」

ごはんが食べられる、その音を皆さんにも聞いてもらいましょう。鉄橋まわりが特にいい音が響くということなんですね。

《鉄道模型の音》

皆さんどうでしたか?そしてジオラマの中には、坂本さんが作ったものもあるそうです。

【野川アナ・広島鉄道模型友の会 坂本 工 会長】
「ちょっと趣味全開になってしまうんですけれど」「すごい」「化学工場とか、そういったところの引込線。一般の人は入れないので、実際には見られないんだけれども、こういう風景が見られたら楽しいかなということで、そういうコンセプトで作ったジオラマです」

一方こちらは、JR山陽線の瀬野駅から八本松駅への急勾配区間、通称セノハチ区間で活躍した機関車、EF67を配置し、セノハチ越えをイメージしたジオラマです。

【野川アナ・広島鉄道模型友の会 坂本 工 会長】
「見てください、こちらの駅前のホーロー看板なんか、結構、高橋カメラマンもグッと来るんじゃないですか」

鉄道模型はただ走るだけでなく、スピードや方向など自由自在に走らせることができます。
ということで…

【野川アナ・広島鉄道模型友の会 坂本 工 会長】
「こちらでコントロールする感じですか?」「そうです。こちらがコントローラーで、かなりシンプルなんですけれど。これが方向の切り替えスイッチです。で、これが実際にスピードを調整するダイヤルですね。この状態でダイヤル回していただければ、動きますんで」「参りましょうか!出発進行。おおおおお、ゆっくりと今発車していきます。これはやっぱり、ダイヤルの回し方によってスピードが変わってくるんですよね」「そうですね。ですので、先ほどされたようにスロースピードで始まったので。あ、リアルだなと思いましたけどね」「動き出しのスーっていう」「うまいなと思いました」

ジオラマを一周して模型が駅に帰ってきました。うまくホームに停車できるでしょうか?

【野川アナ・広島鉄道模型友の会 坂本 工 会長】
「あああ!ちょっとホームからはみ出すか。でも、まあ並べる形で…あー!これは楽しいですね」「そうですね、自分で走らせるというのが楽しみの一つですよね」

広島鉄道模型友の会が設立されたのは、1980年。43年の歳月の間に会員が入れ替わりながら、今も鉄道模型を思い思いの方法で楽しんでいます。この日は43年前の創設時の会員にも話を聞く事ができました。

【野川アナ・広島鉄道模型友の会 中村 雅俊さん】
「どういう流れで立ち上げようということになったんですか?」「これ見たら分かるように結構、場所とりますんでね。自分の部屋でやるっていったら、なかなか大変なんですよ。
1980年に広島にそういう専門店が出来まして、そこへ好きなものが集まってきまして。
しばらくして、こんなに集まったんだったら、みんなで会を作って。組み立て式にして。
みんなで集まってる時にそれを広げて大きいのを作ってやろうっていうので始めたんですけどね」

友の会が立ち上がった1980年は、中村さんは社会人になったばかりで会の中でも若手でした。現在は仕事も定年を迎え、友の会とともに歩んだ43年を振り返ると…

【野川アナ・広島鉄道模型友の会 中村 雅俊さん】
「鉄道って感じで書くと金を失う道って書くんですよね。確かに金を失いましたね」「ははははっ。ここから先の鉄道ライフは…」「自分の家にはNゲージの畳一畳半くらいのを引いてますので、ジオラマも作ってますから。部屋の中にも走らせてますから。金を失わないように楽しみます」

ジオラマ製作カテゴリの最新記事