「おれの気持ちに火がついてしまって」阿武隈急行の鉄道模型とジオラマ制作のクリーニング業61歳会長”願いは阿武急の存続”

「おれの気持ちに火がついてしまって」阿武隈急行の鉄道模型とジオラマ制作のクリーニング業61歳会長”願いは阿武急の存続”

宮城県柴田町のクリーニング業者が、阿武隈急行の鉄道模型「Nゲージ」と沿線を再現したジオラマを制作し展示しています。沿線周辺なども細部にわたって作りこまれているジオラマ。そこには、経営者の阿武隈急行への愛情と熱意がありました。クリーニング工場にジオラマを展示雪景色の鉄橋を走る阿武隈急行の列車。「Nゲージ」と呼ばれる鉄道模型と丸森駅周辺の景色などが精巧に再現されたジオラマです。ジオラマの制作を主導した國分英敏さん(61)です。ドリームランドリー会長 國分英敏さん:
「これは丸森の風景をイメージしたジオラマです。春の丸森駅、反対側は冬の阿武隈川第二橋梁をイメージして作っていただきました」阿武隈急行がすぐ側を通る柴田町のクリーニング業者「ドリームランドリー」。工場では、主に病院や老人ホームで使用されるマットレスなどのクリーニングを行なっています。ジオラマが展示されているのは、國分さんが経営するこのクリーニング工場の休憩室です。大きさは縦1.5メートル、横2メートルで、周辺の山々や水田のほか鉄道写真の愛好家「撮り鉄」の姿もあります。なぜ、國分さんは、展示をはじめたのでしょうか。「気持ちに火がついて」阿武急のジオラマも制作展示のきっかけは、鉄道模型を集めていた知り合いの会社経営者が亡くなったことでした。國分さん:
「企業を経営していた方の遺品なんです。見に行ったらすごい数で、その人の遺志を継いで、みんなに見せられるんじゃないかと、それがきっかけですね」遺族から譲り受け、Nゲージに詳しい知り合いに制作を依頼。出来上がった作品を見て、次は愛着のある阿武隈急行のジオラマを作りたいとの思いが強まったといいます。國分さん:
「おれの気持ちに火がついてしまって、第2弾、第3弾となってしまいました」このジオラマを作ったのは誰なのでしょうか、そして、なぜ阿武隈急行なのでしょうか?阿武隈急行の存続のためにジオラマを作ったのは、國分さんの仕事の取引先の社員、奥野直哉さんです。奥野さんはジオラマ制作が趣味で、國分さんから依頼を受け9日間で作り上げました。ジオラマを制作した奥野直也さん(51):
「阿武隈急行というのは、元々国鉄の丸森線が発祥なので、できるだけ丸森の雰囲気を出すために要所要所で作りこみました。特に駅前、あとは冬景色の撮影ポイントになる、阿武隈第二橋梁を重点的に作りました」会社のロゴマークを、列車のヘッドマーク広告として掲示するなど、阿武隈急行への支援を続けている國分さん。ジオラマを見た人が沿線に実際に足を運んでくれるきっかけになればと話します。國分さん:
「このジオラマを少しでもみなさんに見てもらえれば、(乗車への)機運が高まるのではないかと思って、各駅に展示して協力できればなと思っています」経営が厳しい阿武隈急行の存続のため、國分さんは今後もジオラマ制作とその活用に情熱を注ぎます。ジオラマを展示する柴田町のドリームランドリーでは、予約制で見学者を受け付けています。

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